美樹の女装史③ サロン女装の時代(~2005年)
美樹が初めてフル女装をしたのは、90年代の終わりか2000年に入ってからくらいだったと思います。
(実はあまり記録がなくわからないんです)当時亀井戸にあった、「エリザベス会館」でした。
それ以前から、エリザベス会館には、何度か下着やスカートを買いに行ったり
していました。女装させてくれることも知っていたのですが、なんとなく気おくれが
がしていました。
「女装の世界」に飛び込むことが悪いこととはいえないにせよ変な人なのではないか
という気持ちもあり(今でも人には言えないけれど。)ハードルがあったんです。
でも、歳をとるにつれ、一度女性の姿になった自分を見たいという気持ちが高まるようになり、
思い切って、女装をお願いすることにしたんです。
意を決して担当の方に初めてなのだが女装したい旨伝えると、着たい服とかウィッグの好み
とかを聞かれました。最初は何もわからなかったので、フツーとにしてくださいと(今思えば
フツーって一番難しいですね。)お願いして一緒に選んでいただきました。
下着をつけて洋服に着替えると、お店の方が手早く化粧をしてくれます。
人に化粧をしてもらうと、ポワーンとなって気持ちいいことに気が付きました。
化粧が終わってウィッグをつけてもらい、鏡を見ると・・
そこには、今まで見たこともないもう一人の自分がいました。
女性になれたうれしさでウットリしてしまいました。
その日はサロンで他の女装の方とお話ししながら過ごしました。
仕草とかが女性らしいとほめられ、嬉しかったです。
自分の「名前」を決めた方がいいといわれました。サロンの中では女性の名前で呼び合いますし、
お店あてに荷物を送るときも便利と・・。それまで自室で女装するだけだった私は
「名前」が必要だってことに初めて気づきました。
2回目に店を訪問したときに、「寺井美樹」という名前に決めました。
当時、人気歌手だった”今井美樹”さんの名前を一文字だけ変えたんです。
後から気づいたのですが、美樹という名前は、男性でも使っている人がいるところが
いいなと思いました。今ではお気に入りの名前です。
「エリザベス会館」では、ポラロイド写真を一枚撮ってくれるのですが、実は、
その写真は持って帰るわけにいかず、すぐに捨ててしまったんです。
その後、エリザベス会館には何度もお世話になりました。
サロンにいって、自分のデジカメで写真を撮ってもらうようにしました。
数か月に一度、サロンでお化粧してもらって、「女性」としての時間を過ごす・・。
そんなスタイルでの女装が数年間続きました。
自分でもこんなに女性らしい姿になれることが幸福でした。
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