英語の修飾語には形容詞と副詞があります。形容詞は名詞に関わる説明を,副詞は名詞以外に関わる説明を行う言葉です。
形容詞の多くは,a happy rabbitと名詞の前に置くこともできますし(限定用法),The rabbit looks happy.と補語の位置で使うこともできます(叙述用法)。
【限定用法と叙述用法の働きについては 『関係詞 第2講』をご覧下さい】
しかし,中にはmainやliveのように名詞の前に置くことしかできないものや,contentやaliveのように補語の位置でしか使えないものもあり,特にliveとaliveのような紛らわしいものは出題されることが多いので注意が必要です。
叙述用法のみに使われる形容詞にはa-のついたものが多くあります。これは元々,接頭辞のa-に「~の中」などの意味を表す前置詞が変化したものが多いことが関係しています。すべてがこうであるとは言えませんが,「前置詞+名詞は後ろから前のものを修飾するのだから,a-のついた形容詞も修飾される名詞の前に置くことはないのだ」と考えておくと覚えやすいと思います。
最後に,lateやcertainのように,位置によって意味が大きく異なる形容詞についても下記の例文を参考に注意しておきましょう。短いものを選んでありますので,例文ごと覚えてしまった方が忘れにくいと思います。
late「故~・~が遅れている」
his late wife「彼の今は亡き妻」
She was late.「彼女は遅刻した」
certain「ある~・~は…を確信している」
certain people「ある人たち」
They are certain of his recovery.「彼らは彼の回復を確信している」
fond「甘い~・~が…を好きだ」
a fond father「甘い父親」
He is fond of fatty foods.「彼は脂っこいものが好きだ」
present「現在の~・~が出席している」
the present mayor「現在の市長」
He is present at the meeting.「彼は会議に出席している」
(最重要語法35講 第8講に続く)
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